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実際に暮らしてみて感じる日本とインドネシアの製品の違い
この記事では、インドネシア在住歴2年になる著者からみて、インドネシア赴任前に日本で準備しておいた方が良いモノ、リアルな事情をご紹介。
実際に暮らしてみて、日本とインドネシアの製品の一番大きな違いは、”品質”。
この一言に尽きる。
これまでももちろん、日本品質・日本製品は良い、という感覚は持っていた。
しかし、インドネシアで暮らしてみてはじめて、日本製品の品質の高さに心から感動した。
日本人の勤勉さ、正直さ、おもてなしの心、そういった日本人としての精神、のようなものが、作る製品にも現れているのだと思う。
例えばの話だが、日本であれば、製品として同じ規格で販売される以上、大きさが1㎝以上もずれている、などといったことはない。インドネシアでは(もちろん会社、人によるところが大きいので一概には絶対に言えないが)、同じタイミングで同じ型の布バッグを複数購入したところ、2㎝~5㎝ほど大きさにずれがあった。
ある時は、新品のラジコンをいただいたところ、コントローラーが最初から壊れていた。前後の移動はできるが、左右の移動はコントローラーを動かしても反応してくれない。新品なのに……
ある時は、お弁当箱セットのカトラリーを入れる部分に、付属のスプーンが入らない。はみでてしまう。これはもはや設計ミスでは?といった感じ。
「え?」と思うことが、インドネシア製品を買うと頻発する。
これはこれで面白いので、若干慣れつつあるが、最初の頃はかなり戸惑った。
そんな思い出も含め、今回は著者なりに、もし赴任準備のタイミングに戻れるのであればこうする、というポイントをまとめてみた。
赴任が決まり、戸惑っている方、何を持っていくか迷っている方の参考になれば嬉しい。
持ってきた方がいモノ/現地で非常に購入しにくいモノ
医薬品関係で、個々人で差異があるモノ、特に処方が必要なモノはジャカルタでは購入しにくい。
インドネシアの”医療の遅れ”はこちらで生活を始めると嫌でも直面することになるが、ジャカルタの富裕層は目や耳の病気などにかかるとシンガポールなどの医療機関に行くことにしている、という方も少なくない。身体に直接触れるモノ、口に入れるモノは特に気を使っておいて間違いはないと思う。
- メガネの予備(メガネ屋はかなりたくさんあるが、視力に合わせたモノは買い難い)
- コンタクトの予備(使い捨てタイプであればかなり余裕を持たせて)
- 処方薬 ※1
- 常備薬 ※2
- 化粧品 ※3
※1
特に子供向けの薬は、薬の成分の配合量が体重に対して多すぎることもあるし、同じ症状で2か所の病院に行って、全く違う診断結果と成分の違う薬を処方されることもある。あまり手放しで医療機関を信用できない。
著者は子供の解熱剤、痛み止め等は日本の病院でいただいたものを使用、便秘薬なども可能な範囲で処方してもらってから渡航した。
※2
例えば頭痛薬、胃薬、目薬、漢方など。病院に行くほどではないけど、少し調子が悪い際に日本の薬局で購入するような薬。インドネシアでももちろん購入できるが成分が強いことが多いのと、インドネシア語で書かれているため購入するのが不安……。
※3
大手ブランド、資生堂や海外ブランド品は現地のモールで少し高めの価格を払えば購入できる。ただし、この化粧品が良いというこだわりがある方は持ってくる方が無難。著者の周りの駐在妻はほぼ日本から購入して持ってきている。
日本の薬局で売られているようなプチプラコスメ(でも日本製)は購入できないと考えた方が無難。一部オンラインで、日本製の美容液なども売られているが、かなり高額なのと、現地での保管状態に微妙に不安が残ると著者は思っている。
必要な人は偏るかと思うが、現地で非常に購入しにくいモノとしては以下も挙げられる。
- インドネシア語に関する本(インドネシア語検定の過去問、現地では1冊約1万円超え……インドネシア語‐日本語の辞書も購入できない)
- 書籍全般(日本語で書かれている書籍、児童書 ※日本人向けの図書館はジャカルタに1つ)
なんとマンガは有名なモノであれば、英語の翻訳版が本屋さんに売られていることも! - 無香料の洗濯用洗剤や消臭剤(ほとんど全てが香り付きのもの)
- 質の良い筆記用具
- カメラ、PC、携帯、小物家電全般(インドネシア語や英語が堪能なら問題ないかも)
- 特定の調味料(特産品やこだわりの品等)
※大手メーカー品で流通量の多いものは高価だが購入できるものも多数
現地で買えるけど高い物
電化製品全般はほとんどすべてのものが高額。もしくは安かろう悪かろうで、値段も安いが性能も低い、という二択。良い品質のものを日本の感覚にそった値段で購入することはかなり難しいと感じる。
電化製品に限らず、生活必需品ではなく嗜好品に類されるような、使う人のこだわりでどこまでも追求できるようなモノもかなり高い。
例えば、炊飯器。日本だと約2万円くらいで購入できる性能のモノが、ジャカルタでは4万円くらいの値段になる。また、10万円を超えていくような高性能の炊飯器はそもそも現地では売られていない。

余談にはなりますが、炊飯器に関しては、”日本製”、かつ”高性能”のモノを全力でおすすめしたいです。なぜなら、お米そのものの味が美味しくないときにこそ、炊飯器の性能の差が一目瞭然、と実感したから。
赴任当初、アパートのオーナーが現地の炊飯器を用意しておいてくれたのですが、それはもう……なかなかのお味で。そんな折、日本からの船便が届き、「ひょっとしたら……」と、日本で購入した炊飯器で同じお米を炊いてみたところ、圧倒的に美味しかったのです。
美味しいお米ではそこまで気づけなかった、炊飯器の底力を思い知りました!笑
ただし、日本の炊飯器を使用する場合は必ず変圧器が必要になりますのでご注意を
取扱説明書をよく読んで、壊れないようにしてくださいね!
他にも、
- お酒
- 日用品 ※1
- ブランド物の服や鞄
- 調理器具
- 趣味の用品 ※2
※1
韓国系のブランド製品はかなり流通しているため、購入しやすい。クレンジングや洗顔などもスーパーで普通に購入できる。シャンプーやリンスなどに関しても、日本製のものが現地で製造されている場合もある。
※2
例えば、ゴルフ用品、テニス用品、スポーツ用の靴や服、帽子、現地でもほとんどの場合、購入できる。スポーツブランドはほとんど全ての有名どころがモールに店舗を構えているし、オンラインでも購入が可能なことが多い。ただし、かなり高額。日本で購入する場合の1.2~3倍くらい、値段に差がある。
日本の百均も実は現地にあるが、値段は3倍。著者もたまに現地の百均を利用するが、1つ2つと個数が増えると、価格差がかなりお財布にダメージを与える。日本の百均の便利さとクオリティの高さに毎度感服している。
著者が実際に持ってきて良かったと思ったもの
ここは、著者の勝手な独断と偏見になるため、必要ない方にとっては必要のないモノもあるかもしれない。また、現地で探し切れていないだけで、安くて質の良いモノも売っている可能性は十分にあることはお断りしておきたい。参考までに挙げさせていただく。
◆キッチン周り
- 炊飯器
- ホームベーカリー
※美味しいパンは地味に値段が高い。”〇熟”のような超コスパの良いパンは存在しない。 - ハンディブレンダー
- 圧力鍋
※お肉や野菜の素材の味が悪くても圧力調理で美味しくできる! - 包丁 ※切れ味が段違い
- 箸 ※売ってはいるが、木製できちんと先が細くなっているものは見つけにくい。
- フレンチプレスやコーヒーメーカー ※売っているが高い
- 真空保存容器 ※インドネシアの食品はかなり足が早いので、真空で保存できる容器は重宝している。
◆食品編
- 砂糖 ※甜菜糖、きび糖などが見つからない。日本食を作るつもりなら持ってくる方が無難。ただしパームシュガー、ココナッツシュガーは多いため、砂糖自体には困らない。
- 煮干し ※出汁をとるためのもの、著者は煮干し出汁のお味噌汁が好き
- 醤油 ※もちろん現地でも売っているが、流通の多いメーカーのもののみ
- みりん ※売っている
- ラーメンスープのもと ※美味しいラーメンが意外と恋しくなる
- 袋菓子 ※1
- 麦茶パック
- 味噌 ※売っているが数種類のみ
- お茶(緑茶、ほうじ茶、抹茶、ルイボスティーなど、購入しづらいモノが多い)
- 乾燥豆、乾燥わかめ
- 袋麺、カップ麺
※1
具体的には湖池屋のポテトチップス、ルマンド(現地でも購入できるが高くて地味に買う気にならない笑)、源氏パイ、羊羹、その他ちょっとしたお茶請け菓子。日本には美味しいお菓子のなんと多いことか。ポッキーなどは現地で製造されているため、安く売られているが、現地製のモノはハラル(豚肉を扱わない)に関わるせいか、味がかなり異なる。
著者は現地でポッキーを買って、正直悲しい気持ちになった。
◆日用品編
- 洗濯用洗剤
- キッチンハイター
- 消臭剤 ※排水の関係でお手洗いが異常に臭い時がある。
- 虫よけスプレー(子供用の肌に優しいもの)
- 歯ブラシ、歯磨き粉(子供用歯ブラシ、仕上げ磨き用歯ブラシ含む)
- 生理用品
- 防カビ剤(エアコン用、タンス用)
こちらに挙げたものは、現地でも購入できる場合が多いが、無香料ではなかったり、少し高価だったりする。日本からの引っ越し荷物に余裕があれば、持ってくることをおすすめする。
日焼け止め、シャンプー、石鹸などはブランドを選ばなければ現地でも日本の商品を購入することはできる。
◆衣服その他
インドネシアは、東南アジア最大規模の布市場があるほど、布製品の生産が盛ん。なので品質にこだわらなければ、かなり安価で布製品は手に入る。ただし、日本で売られているような細かいところにまで気配りされているような製品には出会いにくい。
- 下着(大人用も子供も)
- タオル類 ※良いものも売っているが高い
- 靴 ※特に子供用の靴は日本のメーカー品が安心。細かい話だが偽物のブランド品も多いため子供の足に履かせるには少し不安がある。
- スリッパ
著者はユニクロ製品にかなりお世話になっているが、ユニクロも現地に存在するので、購入しやすい。ただし、日本の価格より1.2~1.5倍ほど高い印象がある。
◆その他
- ドライヤー ※変圧器の必要ないタイプで髪の毛に優しいモノ
- 裁縫セット ※子供の服等の繕いにあると便利、購入しにくい
- USBタイプの充電器
- 変換アダプター ※日本のAタイプ(平たいピン2本)から、インドネシアのCタイプ(丸いピン2本)に変換できるモノ。あまりに安い製品だと、ケーブルの重みでコンセントから浮いてきてしまうので注意。スマホなどには変圧器は不要。
- 髭剃り、シェーバー
- 保冷バッグ ※スーパー等で購入してから、帰宅するまでに入れておくと安心
いらなかったモノ、失敗したモノ
引越の際に持ってきたが、現地でも普通に購入できるため、必要のなかったモノをいくつか挙げる。既に持っているのであれば、もちろん引越の荷物とともに持ってきても良いかと思うが、購入する必要はない可能性もあるので、事前に確認を。
著者の場合、アパートに備え付けで用意されているものもいくつかあったため、保管場所に困ったモノも挙げておく。
- 電池
- オムツ ※現地でもかなり選択肢がある。
- 木製の器 ※安く売られている。
- 蛇口に着けるタイプの浄水器 ※いらなかったというより、現地の蛇口に規格が合わず、使えずじまい。もったいなかった。
- アイロン ※現地のモノで、変換アダプター不要のモノの方が使いやすかった。
- 掃除機
※掃除機はかなり種類豊富に販売されている、ダイソンも少し高いが売られている。著者はオーナーが部屋に用意しておいてくれたため、必要なかった。 - ホットプレート
※ホットプレート自体はかなり頻繁に使いたくなるが、日本製のモノは変圧器につないでも高圧なためか途中で電源が落ちてしまい、使えなかった。そのため現地のモノを購入することをおすすめする。
子ども関連で必要だった物
- 子供用のマスク ※排気ガスからの予防、風邪の予防、いろんな場面で時々使用する。
- 子供用のトレーニング箸 ※2~4歳の子供向けの輪っかのついた箸
- 靴 ※現地でも購入はできるが、選び難く日本メーカーのモノは少ない。
- 鉛筆、消しゴムなどの筆記用具、鉛筆削りやテープなども日本メーカーの製品が使いやすい。
- お弁当箱、水筒 ※現地でも購入できるが高い。日本人学校でもインタースクールでもお弁当が必須の学校の方が多い。
- 虫よけスプレー
- ムヒ、絆創膏
- 酔い止め ※現地の製品は成分が強く、友人に服用後の副作用が酷く出てしまった方が。
- 日本語の幼児~小学生向けドリル ※現地では購入できない
- おもちゃ ※レゴなどは売っているが、富裕層向け高額商品という位置づけ。
- 絵本、図鑑 ※英語のモノは購入しやすいが日本語の絵本はほぼない。
- 自転車およびヘルメット ※選択肢が圧倒的に少ない。ストライダー等も少し高い。
- 子供用のライフジャケット ※日本メーカーが販売している安全保障マーク付きのモノを著者は購入。現地旅行でシュノーケリングする際に大活躍している。
著者の子供はちょうど、小学校入学も控えていたため、以下のモノも必要になった。
- ランドセル ※ランドセルではなく、ランリュックで登校している子も。
- 赤青えんぴつ
- 学習ノート
- 水泳帽子
- ハーモニカ
- 絵具セット
どの小学校に通うかによって、準備する内容はかなり変わってくるため、事前に確認することをおすすめしたい。制服の有無、登校時間などもかなり変わるため、合わせてご注意を。
2026年時点のリアル事情
著者が実際に生活していて、日々感じることを簡単に。
①常夏の国だけど、意外と寒い!
モールやオフィス、車内にはエアコンがきつめにかかっていることが多く、外との寒暖差に驚く。
体が冷えやすい人は羽織が必須。子供たちは既に慣れて、ノースリーブで1日中気にもせずに過ごしているが、著者はいまだに出かけるときは羽織ものを必ず持ち歩いている。
②日本食はあるが、”これ!”に出会うのが難しい
日本食レストランはそもそも高級なので、日参することは難しい。
著者が日本で調理する際、素材の味に頼って味付けを薄めにすることが多かった。こちらではそもそも素材の味が微妙に異なったり、調味料が高かったり、売っていなかったりと、同じように調理することはかなり難しい。納豆や豆腐なども購入できるが、選択肢は少ない。日本と同じような食事を作ろうと思うとかなり手間と時間がかかる。
赴任直後は慣れ親しんだ調味料が少しでもあると、安心感が大きい。
③オンラインでの買い物がカギ
現地で生活を送る上で、まずダウンロードしてほしいのが”Shopee”、もしくは”Tokopedia”というアプリ。日本におけるAmazonのように、オンライン上で購入できるアプリ。
ただしAmazonとは少し異なるのが、偽物が混在している点。到着が遅れたり、急に店側からキャンセルされたりという事態も発生する。慣れるには少し時間がかかるが、ほぼ全ての赴任者がこれらのアプリを使いながら生活しているといっても過言ではない。
他にもアストラやサユールボックスといった生鮮品、食品に特化したオンライン配送アプリも存在する。上手く使いこなせば、かなり便利ともいえる。
水とお腹問題
赴任当初は、水の変化のせいか、著者はお腹が緩くなった。壊すまではいかないが、飲み水、シャワーの水が全て変わったせいで、お腹が緩い状態が1~2週間ほど続いた。髪の毛も抜け毛が多かったように思う。
さらに、2年以上が経った今でも、日頃から食べ物には気を使っているほうだが、現地のモノを食べると高確率でお腹が緩くなる。脂のせいか、衛生状態のせいか、はたまた両方かははっきりしないが。どう頑張っても防ぎきることは難しい。
著者の場合、日本で市販されている正露丸、百草丸などを早めに予防として飲むと、ひどい腹痛になることは避けられる。こういった薬を活用しつつ、現地の食事や水と折り合いをつけていくのが大事かと思う。

郷に入っては郷に従え、ということわざもある通り、現地の生活を知り、現地に慣れていくこともとても大切だと思います。
人によって気になるところは様々。完璧に準備して渡航する、よりも、現地で驚きながら、笑いながら慣れる、ことをおすすめします。
理不尽なことも、不愉快なことも、半年後には笑い話にしちゃいましょう!
