ジャカルタ生活 著者の勝手なおすすめインドネシアフルーツ8選

スーパー、ケムチックスの果物売り場の写真。数多くの種類のフルーツが並ぶ。 ジャカルタ生活

※2025年9月3日時点

南国インドネシアのフルーツを楽しむ!

インドネシアといえば、熱帯気候。赤道直下に位置しているため、一年中多種多様な南国のフルーツを楽しむことができる。
日本のスーパーではお目にかかれないような、独特な色や形のフルーツが、所狭しと並んでいるスーパーも少なくない。とても鮮やかで見ているだけでもうきうきする。

せっかくインドネシアにいるうちに、ここでしか味わえないものを食べてみたいと思うのが人の心。

※画像出典:かわいいフリー素材集 いらすとや

日本のフルーツとインドネシアのフルーツの違い

日本の農家さんが丹精込めて品種改良を重ねた数々のフルーツ。
イチゴ、メロン、モモ、ナシ、カキ、リンゴはもちろん、挙げるときりがない。
これらと比べると、インドネシアのフルーツは、かなり味が異なると著者は思う。

著者の勝手な意見だが、日本のフルーツが少し贅沢で、じっくり味わう美味しいもの。
なのに対し、インドネシアのフルーツは、日常生活の中にそのまま溶け込んでいて、いつもそばにあるもの、というイメージ。もちろん値段の違いのせいもある。

著者にとってフルーツはこれまで、食後のデザート、おやつ、という立ち位置だった。
インドネシアでは、完熟したものに限らず、流通しており、料理に入れられていたり、辛いサンバルと一緒に食べたりという場面も見られる。

パイナップルの入ったスープ。味付けはパイナップルの甘みがしっかり出つつも、塩味の効いた料理に合う一品。

こちらはパイナップルの入ったスープ。
味付けはパイナップルの甘みがしっかり出つつも、塩味の効いた料理に合う一品。

青いマンゴーのサラダなどもよく目にする。
タイ、マレーシアなどでも似たようなものがあるが、フルーツが身近な南国ならではの文化なのかもしれない。とても面白いと思う。

著者の勝手なおすすめインドネシアフルーツ8選

インドネシアに住んでいるのであれば、もしくは、インドネシアに訪れる機会があるのであれば、ぜひ食べてみてほしいフルーツを、おすすめ順に並べた。
好みが様々あるかと思うので、あくまでも参考程度にご覧いただければ。

順位名前
インドネシア語名
特徴著者のおすすめ度
1マンゴスチン Manggis
旬:11月~3月
果物の女王様”と呼ばれる。果肉は白く柔らかく、甘酸っぱい味。ジャカルタに住むなら絶対に食べるべし。これを食べずに帰国したら損。
2ドリアン Durian
旬:6月~8月
”果物の王様”と呼ばれる。鼻をつく強烈な匂いと濃厚でクリーミーな食感が特徴。ジャカルタに住むなら絶対に食べるべし。経験のため。
3ルンケン Lengkeng(Mata Kucing)
旬:12月~2月
丸いピンポン玉くらいの大きさのフルーツで、猫”Kucing”の目”Mata”と呼ばれることもある。真ん中に大きな種が一粒入っており、果肉はライチに似ている。ほぼ同じ外観でドゥクというフルーツもある。知る人ぞ知る、インドネシアフルーツの代表格。値段と味のパフォーマンスが一押し!ライチに似ているが、甘みが強いのにさっぱりしていて飽きない。
4ランブータン Rambutan毛むくじゃらな見た目が特徴。ライチに非常によく似ており、果肉は甘くジューシー。ライチ好きには特におすすめ。
すこーし渋みがあるので種に要注意。
5マンゴー Mangga
旬:10月~12月
濃厚で甘い。日本で売られている価格より断然安い。インドネシアで購入する場合、Manalagiという種類がとても甘みが強い。美味しいマンゴーを発見するのが少し難しいが、マンゴージュースは外れなし!
6サラック Salakスネイクフルーツと呼ばれる。表皮が蛇に似ている。白い果実は酸味と少し渋みがあり、しゃきしゃきした食感。正直、他の果物とくらべると、それ自体の味が薄めなので、好き嫌いが分かれると思う。当たりハズレが激しい。
7ドラゴンフルーツ Buah Naga“Naga”がインドネシア語で龍、”buah”は果物。龍の果物。日本では中が白色のイメージが強いが、インドネシアでは赤色に出会うことが多い。粒々の種が果肉に散らばっていて食感が楽しい。一度は食べてみても良い。
キウイフルーツのような種の粒感が好きな方には合う。
8パッションフルーツ Markisa多くの種類があり、種が入ったゼリー状の果肉を食べる。甘酸っぱく、熟すとより甘くなる。甘酸っぱい。まずくはないが、マンゴーやマンゴスチンと比べると少し甘みが足りない。

それぞれのフルーツについて所感と食べる際の注意点

1.マンゴスチン Manggis

マンゴスチンは”果物の女王様”と呼ばれる丸い赤茶色のフルーツ。
2㎝ほどもある厚い皮を、グイっと剥くと中から、白く柔らかい果肉が出てくる。

甘酸っぱい味。さすが女王様と呼ばれるだけあって、食べた時の満足感が強い。

おすすめする一番の理由は、日本にあるフルーツのどれとも似ていないため。
これに代わるフルーツがない、からこそぜひ一度味わってみてほしい。

スーパーでうられているマンゴスチン Mangiss。赤みの強い茶色の丸い果物。ゴルフボールより大きく、テニスボールより小さい。


選ぶ際は、緑色のヘタの部分が茶色くなっていないものを選ぶ。
茶色くなっているものは、時間が経過しているサインだと市場のお姉さんが教えてくれた。
ヘタがはっきりした緑色で、果皮を軽く押した際にすこしペコペコするもの?が美味しい。

硬すぎるモノは中身が悪くなっている。
柔らかすぎるモノは腐っている。
こともあるらしい。

2.ドリアン Durian

マレーシア産の輸入ドリアン。パックにこぶし大の大きさの果肉が詰まっている。

”果物の王様”と呼ばれる。ジャカルタのスーパーでは必ず果物コーナーに売られており、横を通る……前、スーパーに入った瞬間から強烈な鼻につく臭いがする。

著者は勝手ながら、この臭いがかなり苦手。
ジャカルタ生活1年が経過しても、ドリアンを食べたことはなかった。
人によってかなり評価が変わるフルーツらしい、という情報だけ知っていたのみ。

そんな著者だったが、友人が買ったから食べてみなよ、と勧めてくれ、とうとう食べる機会を得た。
いただいたのは、マレーシア産の冷凍ドリアン。
その友人曰く、ドリアンはマレーシア産が一番美味しいとのこと。

恥ずかしながら、著者にとって、このドリアンを食べる以前、
ドリアンはドリアンというフルーツだった。
少しわかりにくいので説明すると、
著者にとって、同じリンゴでも、ふじ、つがる、紅玉、など品種によって味が違うことは当たり前で、リンゴと一口に言っても、どのリンゴを食べたいか、でかなり迷う。
その品種ごとに季節があるのももちろん理解している。

ドリアンも同じ。品種もたくさんあれば、品種によって出回る時期も微妙に違う。
6月からシーズンが始まり、8月半ばにはほぼ終わってしまう。
美味しい品種があり、美味しい時期に食べることが、重要。
その友人から力説され、目からウロコが。

なぜリンゴやブドウには自然にできていたこの考え方が、ドリアンにはできなかったのか。
インドネシア生活で、狭かった著者の視野が広がった経験となった。
ありがとうドリアン、その友人にも心から感謝。



ちなみに味は、濃厚でクリーミー。
冷凍していたものをすこし常温において、半分溶けたかなくらいで食べるのが一番美味しい。
アイスクリームのよう。
臭いは、食べはじめは気になるが、食べているうちに気にしなくなる。
臭いが気にならないわけではないが、鼻が慣れてきて、食べ続けるうちにだんだん味に興味が移る、という感じ。


また、”美味しい”ドリアンに出会えることを楽しみにしようと思う。

3.ルンケン Lengkeng

ルンケンはライチにとても似ている。
大きさはピンポン玉くらいで、色は茶色っぽく、薄いカサカサした皮が表面を覆っている。
皮を手でペリッと剥くと、ライチのような果肉が出てくる。
真ん中に黒い大き目の種が一つある。

スーパーでパックで売られているルンケン、Lengkeng。バンコク産。コロコロとした丸い茶色の果物。



味もライチに似ている。

著者がおすすめする一番の理由は、価格が他のフルーツと比べてかなりお手頃なため。
時期になると、地産のものがそこらじゅうで売られている。
写真のものはバンコク産だが。

袋いっぱい買っても数百円程度。
ライチでは、この値段でもりもり食べられないが、ルンケンはできる。

旬の時期は短いが、旬の時期に出回っているものは、ほぼ全て甘みもしっかりしており、美味しい。

購入する際の注意点として、一つ。
このフルーツとほとんど見分けがつかないような見た目のフルーツが同じ時期に出回る。
ドゥク”Duku”。
外観はほぼ同じだが、中を見ると、ルンケンが果肉が一塊なのに対し、ドゥクは果肉が複数の塊に分かれており、その果房ごとに種がある。

正直ここまで外観が同じだと、どちらでも良いかという気持ちにならなくもないが、味はルンケンのほうが断然美味しい。し、種が一つなので食べやすい。
食べ比べてみるのもおすすめする。

4.ランブータン Rambutan

イメージがつく人も多いと思うが、トゲトゲの濃い色のフルーツ。
毛むくじゃら、という言葉がぴったりくる。
見た目で嫌煙されがちだが、トゲは思ったほど固くなく、外皮は手の力で割ることができる。

こちらもライチに少し似ている味。
美容にとても良いと現地の方が話していた。
値段もお手頃で、どこのスーパーでも売られており、あまり味のハズレがない。
インドネシアのフルーツは当たりハズレが大きいので、ハズレの少ないランブータンは著者にとって、とても購入しやすいフルーツの一つ。


ただし、果肉の真ん中に種があり、種を包む薄皮が少し渋い。
薄皮を避けて食べようとすると、少し食べにくさが生まれる。

5.マンゴー Mangga

マンゴーは日本人にも馴染みのあるフルーツではないかと思う。
少なくとも名前は知っている。ただし、著者が日本にいた時に口にしたのは数回程度。自分で購入するモノというより、たまーにいただくモノという位置づけ。

インドネシアでは日本で購入するより安く購入できるかと思う。
ほぼすべてのスーパーで2~3種類の品種が売られている。年間を通して売られている印象。

こちらは、マナラギ”Manalagi”という品種のマンゴー。
インドネシア人の友人曰く、こちらの品種が甘みが強く美味しいそう。

渡航してすぐに食べたマンゴーがものすごく青臭く、それ以来購入していなかった著者だが、このマンゴーをいただいて、食べてみてからはマンゴーを買うことが怖くなくなった。

とても美味しかった。
甘みもしっかりしており、果肉もジューシーで文句なし。
我が子達も、スクールのおやつで出るマンゴーは嫌いだけど、このマンゴーは美味しいといって、ペロリと平らげていた。

……スクールのマンゴー、まずかったのね。笑

その他のおすすめ、ザクロを楽しむ

表の中にないじゃないか、と突っ込みを受けるかもしれないが、ザクロもご紹介。
スーパーでパッと見つけた見慣れない見た目の果物、それがこちらのザクロだった。
はじめ、一緒にスーパーに行った友人が、「あ!あったー!」と喜んで購入しているのを見て、なにかもわからず購入してしまった。
中身のシール貼ってあるじゃん、と言われそうだが、そのシールにも気づかなかった。

”Black Pearl Pomegranate”というこちらのザクロ。
品種名のようだが、出所は不明。
インドネシアでは頻繁に食べられているわけではないが、時期によっては地産のモノが出回るらしい。

購入場所はグランドインドネシア ”Grand Indonesia”のEast Mall地下にある、ランチマーケット ”Ranch Market”というスーパー。
このスーパーは値段は他のスーパーと比べると、少し高めに感じる。
ただし、果物を買うならここが間違いないと著者は思う。
ハズレがない印象。


こちらは1個 30.000Rp。日本円でだいたい300円程度。
見た目はとても鮮やかな赤に近いピンク色。
持った感じは、中身がぎっしりしていそう。

ザクロの写真。赤っぽいピンク色の丸い形をした果物。

ザクロの切り方も知らないまま購入してしまった著者。
さっそく調べてみたところ、果皮だけを切らないと、中の粒が割れてしまうらしい。
一番上のとげとげのところのみを切り落とし、外側に5か所切り込みを入れて、手の力でグイっと割る。

割った中身がこちら。

ザクロの皮を割った写真。中には濃い赤色、ワインレッドのような色合いの粒がぎっしり詰まっている

ワインレッド?のような色合いの粒々がぎっしり詰まっている。
割った拍子に粒がいくつか割れてしまい、手に赤い汁がはねた。
赤い色は落ちにくそうなので、服に飛ばさないように気を付けたい。

粒だけを取り出したのがこちら。

粒だけを取り出してざるに入れた写真。

さっと洗って、口に一粒入れてみると、甘酸っぱい。
香りもふわっと広がり、個人的にとても気に入ってしまった。
真ん中の種が少し渋みがあるが、気にしなければ食べてしまえるくらいの硬さ。

夫と子供は種をよけてほしいとのこと。
ミキサーでざっと砕き、種と表皮だけザルで濾してザクロジュースに。
1個のザクロからは、コップ1杯弱ほどの量しか取れず。
粒だけを取り出すのも、濾すのも少し手間がかかる。

次回は大量購入して大量にジュースを作りたい。

ちなみに、粒の状態で、冷蔵もしくは冷凍すれば保存できるそう。
ヨーグルトにピッタリの甘酸っぱさなので、粒だけをすこしジップロックに入れて冷凍保存に。
休日の朝ごはんが華やかになることを期待して。

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