※2025年10月31日時点
ジャカルタで買えるお米
多くの人がインドネシア生活で最初に直面するのが、お米問題。
著者が渡航した時は、引越業者の方から、15㎏のパッキングされた未開封のお米を3袋のみ、持ち込んで良いという指示をもらった。”パッキングされた”とは、簡単に開閉できるジップロックや密閉できない袋はダメ。スーパーなどで購入した未開封のお米という意味。
計45kgのお米とともにジャカルタへ引っ越してきた。
著者は大人2人、子供2人の4人家族。朝はお米かパン、昼はお米ベースのお弁当、夜はお米メインとい、お米をよく食べる。毎日の炊く量は約3.5合。
なので3か月かそこらで持ち込んだお米は全て使い果たしてしまった。日本のお米は貴重だという自覚はあったので、これでもかなりゆっくり使ったつもり。
さて、どこで、どのお米を買うか。
闇雲に購入して、美味しくなかったらもったいないので、著者よりジャカルタ生活の長い皆様(同じアパートの方や夫の会社の先輩方)に伺う。既にこの時点で、かなりいろいろな銘柄が上がってきた。
”Okiniiri”、”輝(かがやき)”、”Kokoku”など。
日本人御用達スーパー、Papaya(パパイヤ)でも、お米はたくさん売られている。

とりあえず自分の目で見て、確かめないことには判断できない。
こちらの記事で、実際に食べてみた著者の感想を述べていきたいと思う。
結局、著者がたどり着いたのは……
最初に結論。
後に述べるお米を食べ比べてみた結果、今後も著者が購入しようと考えているお米は、「Hokairi」。
値段と、味を天秤にかけた結果、このHokairiが一番、ちょうど良い。
予算にもう少しお金を割ける方は、高級日本米を3~4割ほど混ぜた状態で一緒に炊くのが、おすすめ。著者は夫が日本出張で帰国したタイミングで持って帰ってくれる日本米を少し混ぜ込んで炊いている。
炒飯など、味付けして混ぜこんでしまう系のご飯にするときは、現地米のみ。
ご飯とおかず、という形のメニューにするときは前述の通り、3~4割混ぜ込む。
手巻き寿司や白ご飯を全力で楽しみたい時は、7~8割ほど日本米を混ぜ込む。

渡航した当初、美味しい日本米に、あまり美味しくない現地米を混ぜてしまうのは、美味しいお米がダメになってしまうと考えていました!
が、合わせて炊くと、臭みが緩和されたり、味に旨味が加わったり、ちょっとだけ現地米を引き上げてくれることに気づき、それ以来、美味しいお米を少しだけ混ぜて炊くようになりました!
これまでに食べ比べ、試したお米はこちら!
順位 味の感想、値段、売っているスーパー、をそれぞれ以下の表にしてみた。
あくまでも著者の勝手な感想なので、購入するお米はもちろん、ご自分の好みで選んでほしい。
渡航した直後で、どのお米を購入するべきか全くわからない……困った…と思っている方がいらしたら、参考にしていただければ嬉しい。
上から美味しい順に。
ここでは、日本から直輸入しているザ・日本米は圧倒的美味しさのため、記載しない。
| 順位 | 銘柄/名前 | 著者の感想 | 値段 | 購入できる場所 |
| 1 | 京ひかり | 炊いた時のふっくらした粒感がある。お米の旨みは日本米と比べると少ないが、臭みがなく食べやすい。真空状態で売られていることも◎。 | 250.000Rp/5kg | Papaya |
| 2 | Hokairi | 炊いた際のふっくら感は京ひかりと同じ。お米そのものの味は薄め。臭みがないため、嫌みなく食べられる。 | 210.900Rp/5kg @Tokopedia | Lottemall |
| 3 | Kokoku | 少しパサつく感じがある。炊くときにすこし臭いが強い。見た目と食感は日本米と遜色なし。 | 184.730Rp/5kg @Tokopedia | Tokopedia GrandLucky |
| 4 | Sanmi サン米 | 見た目は少し長細く長米のような印象を受けるが炊くとふっくらする。旨味はあまり感じられないが、臭みもない。 | 74.000Rp/5kg @Papaya | Papaya GrandLucky |
| 5 | Okiniiri (Koshihikari) | 1年前と2025年の今とで味が違うと感じる。臭みが目立つような印象。古いせいなのか、袋の中に割れたお米が目立つ。 | 182.000Rp/5kg @Tokopedia | Tokopedia |
| 6 | 輝 Kagayaki | 1年前と2025年の今とで味が違う。ふっくらして食感は良い。ただし、土臭い臭いがどうしても口に入れたときの不快感を生み出している気がする。 | 296.000Rp/5kg @Papaya | Papaya |
| 7 | Anak Raja | 現地米特有の微妙な臭いあり。炒飯やビリヤニ等にすれば食べられる。 | 164.500Rp/5kg @Papaya | Papaya GrandLucky |
| 8 | Sumo | かなり臭い、かつ見た目は長米のようで、日本米……なのか不明?炊くときに部屋中に独特の匂いが充満して、食欲が減退する。 | GrandLucky |
※Tokopedia上の値段はかなり変動します。あくまでも調べた2025年10月31日の時点です。
※売っているスーパーも時期や状況によって変動します。
Papayaで最近目にした、”白花” 230.500Rp/5kgと、”茅 KAYA” 265.000Rp/5kgも、近いうちに試してみたいと思う。

上記は”輝”のパッケージ。黒い地に金色の文字で印字されており、ジャケットだけ見るとかなりよさそうなお米に見えるが……
上述のランキングの通り、パッケージだけで判断するのはかなり危ういと感じる。口コミなども良く調べて、信頼できる人のおすすめを模索することをおすすめする。
コスパで選ぶなら!
Sanmi(サン米)。
正直味はほぼない。しかし、まずさもないため、主食として食べるには問題ない。
それこそ、少しだけ日本米を混ぜて炊いてあげれば美味しさが加わるのでかなり食べやすくなる。
そして安い。
この価格の現地米は臭みが気になるものが多いが、このSanmiは臭みがないだけで一つ頭が出る、というのが著者の感覚。カレーなどにも合う。
以前はパパイヤでは売られていなかったが、今年に入ってから売り始めた。パパイヤが御用達スーパーだという方も購入しやすくなったように思う。フードホール”Foodhall”でも売っている。
このお米は二度と買いません
Sumo米。
これはなかなか。
まず、お米を炊飯器で炊き始めた瞬間からふわっと臭みが漂ってくる。
我が家の炊飯器は炊き上げるのに約1時間かかるが、30分ごろの一番加熱している状態(炊飯器から煙が出るタイミング?)で、部屋に強烈な臭いが充満する。
お酢をいれても、お酒を入れても、テンペを入れても、五穀米の素を入れても、この臭みには辟易した。食べられない、もったいないのでなんとか炒飯にしたが。
いつも白米には文句を言わない我が子達も、このお米は半分くらいで残すという。笑
他にもあるかもしれないが、これより値段の低いお米には今後、絶対に手を出さないと誓った。
Sumoよりは、Anak rajaの方がまだ少し臭いが少ないような印象をうけた。

お米の保存の仕方
インドネシアでは、常温でお米を置いておくと、袋の中にあっという間に虫が入ってしまう。
お米を保管する場合は必ず冷蔵庫に、と言われる。
著者の苦い思い出は、20㎏入りのお米をTokopediaで購入したこと。
2024年春頃、Okiniiriを購入。もちろん20㎏の全てを冷蔵庫に入れることはできず、半分くらいは常温のまま保管していた。部屋の中に虫はいないし、低層階に住んでいるわけでもないので、そこまで急に悪くなることはないだろうと、たかをくくっていた部分もある。
常温保管している残りが、5分の3を切ったころ。袋からお米をすくうと、黒い点々が。
よくよく確認してみると、なんと小さい虫が大量に袋の中に発生していることに気づく。
ぎゃー!
と。虫は冷蔵庫の中で動きを止めるとネット記事で確認し、ある程度の部分を救出した後、袋の底に残っている5分の1くらいは、虫とともにさようならをした。

それ以降、著者は必ず、ペットボトルに移し替え、冷蔵庫に入れて保管している。
間違っても10kgや20㎏では購入しない。2㎏だと一瞬で無くなってしまうので、5㎏単位で購入するようにしている。
移し替えるためのペットボトルは、もともと水が入っていた2リットルのボトルを空にして乾燥させたモノを使っている。移す際は、100均で売られているろうとを用いる。
地味に手間だが、これをしておくのとしておかないので、虫が発生するのを防げるので、おすすめしたい。
どうしてもまずいお米はこうやって食べる
多少のまずさなら前回の記事参照。
ジャカルタ生活 現地のお米を美味しくする方法はこちら。
その他の案としては、
- 五穀米の素を混ぜる
- ナシウドク、ナシルマクのようにココナッツミルクとパンダン等を入れて炊く
※パンダンには臭み消しの効果があるため - 炒飯
- ビリヤニ
などなど。
ただし、臭みの強いお米は、日本人の食卓の強い味方、カレーライス、特にルーカレーはあまりお勧めしない。カレーの匂いがあるため、ご飯の臭みが緩和されるかと思いきや、なぜかわからないが、口に入れた後にご飯の臭みが思った以上に主張してくる。
ちなみに、現地で買ったお米は炊く前の浸水時間を長くする(30分~)か、水を規定量よりほんの少し多めで炊くことでパサつきが少なくなる、と感じている。
おわりに
上述の通り、今のところHokairiが一番の地位にいるが、まだインドネシア生活は続く。
時期によるものなのか、それとも販売店の管理の問題なのか、同じブランドでも味が変わるというのが著者のインドネシア米に対する意見。
これからも違うブランドを、試しつつ、納得のいくお米を模索していきたい。
ビリヤニの作り方を極めるのもありかもしれない……


