※2025年12月時点
海外赴任はインドネシアが初めて。
著者にとっても、子供にとっても初めて尽くしの毎日。
子供2人はジャカルタにあるインタースクールに入園して早2年。
ゼロスタートで始めた子供2人の英語の能力が、この2年でどんな変遷をたどったのか。
実際の経過をご紹介。
今後、お子さんをインタースクールに入れようと考えていらっしゃる方の参考になれば……
インドネシアに渡航した時の英語レベル
胸を張って言えるレベル”ゼロ”。
著者自身の仕事が忙しく、英語教育どころか、日本語すら満足にフォローしていたとは言えない状態。保育園にお任せ、子供はのびのび自由に、くらいの気持ち。
つまり、事前の英語教育は一切なし。
子供は二人、4歳男の子と2歳女の子。
二人とも言葉の出始めは普通。下の子の方が女の子なせいか、少し早かったかなという程度。
日本語話者の親が、日本語で育てていた状態。
英語で話しかけることもなく、英語のYouTubeやテレビをみせたこともなし。
逆に、画面をみせることはほぼない状態で育てていた。
ただし、保育園には上の子が2歳、下の子が1歳前から通わせていたため、”保育園に通う”こと自体には慣れていたといえると思う。
通わせたのは家からほど近いインタースクール
インドネシア、ジャカルタ渡航直後。
これまで仕事を言い訳に保育園に朝から晩まで預かってもらっていた著者。
毎日朝から晩まで子供の面倒を見続けなければいけない状況に愕然としてしまったのを覚えている。
朝ごはん、お昼ご飯、夜ご飯……
オムツが床に投げ捨てられている
まま~鬼ごっこして~絵本読んで~
遊びに行きたい~
きっと思い返せば、こんな日もあったなと思える日常の風景(のはず)
きっとあと数年後には、構ってくれなくて淋しいと思う日もくる(はず)
しかし、渡航2日目で力尽きてしまい、保育園探しを即日開始。
翌週には3つほど幼稚園の見学に行き、その次の週には体験入園、金曜日から入園というハイスピードでインター幼稚園に放り込むことに成功。

ジャカルタでの幼稚園選びについては、また別の記事に詳しく書きます!
なぜインタースクールを選んだのか、についても書くつもりです。
ここだ、と決めたものの、最初は定員オーバーで、2人一緒の園に通わせることができず。
上の4歳だけ、ここだと決めた園に。
上の子の通い始めたインタースクールの言語の特徴としては、
・校内では基本全員が英語
・クラスの半数以上が外国人(インドネシア人は半分以下、インドネシア人の子供同士ではたまにインドネシア語が飛び交うことも少し
・クラスの中の掲示物も英語
※中国語も少し力を入れているため、週に4日、1日30分ほど、中国語の授業がある
※週に1日、インドネシア語の授業もある
下の2歳も、若干インドネシア感強めのインタースクールに入園できることに。
ちなみに、どのくらいインドネシア感があるかというと、
・クラスの子供たちの7割がインドネシア人、子供同士の会話は半分ほどインドネシア語
・担任の先生ははっきりした綺麗な発音だったが、別のクラスの担任の先生の中には、”R”の巻き舌が強めな先生も多数。
・先生同士の会話もほぼインドネシア語。先生と親の会話もわりとインドネシア語。
※子供―先生の間は英語で話してくれていた様子。
兄妹別々のスクールではあったが、ひとまず無事に入園完了。
4か月後に、下の2歳も上の子と同じスクールに移籍し、現在に至る。
4歳と2歳の英語スキル上達の過程~1年め
はじめの1週間
●4歳上の子
入園したのはK1(日本でいうところの年中にあたる)の学年。
クラスの子達はアルファベットはもちろん、簡単な単語は読めて、書けるレベル。
フォニックスもしっかり理解している状態という印象。
日中、スクール内での会話もほぼ英語で意思疎通ができている。
今思うと、ここに日本語しかわからない子供を、事前学習なしで放り込む。
鬼か、と思うが、やってしまったものは仕方ない。
ありがとう我が子達……笑
泣かずにスクールに通えただけでもほめてあげたい。
先生がしっかり手厚く構ってくれたこともあり、行き渋りはほぼなかった。
またクラスのお友達もさすがインター、といった感じで、オープンマインドの子が多く、シャイな我が子にも優しく構ってくれた。
本人は”言葉の壁”をあまり気にせずに、楽しい様子で登園できていた。
母は毎日、スクールの先生から、「鉛筆の持ち方から練習してあげて」「なぞり書きを一緒にやってあげて」「まずはアルファベットをかけるようになろうね」と指示をいただく。
蓋を開けてみればかなり教育熱心な園だった。
が、渡航直後、生活を整えるのに必死で先生には「わかりました」と答えつつ、何もフォローできないまま時が過ぎていった。今思うと反省。
●2歳下の子
さすが下の子。
持ちまえの愛嬌もあり、英語は一言も話さないまま先生の心をわしづかみ。
楽しくひたすら遊んでいる様子を毎日報告してもらえた。
こちらの園は、お勉強の時間、というよりもお絵描きの時間、工作の時間、という都度都度で、アルファベットがちりばめられていたり、フォニックスの練習が入り込んでいたりしたイメージ。
あまりしっかり学習する、という感じではなく、あくまで遊びベースで楽しく覚えることに焦点を置いており、覚えていなくても怒られることは全くない印象。
3か月め
●4歳上の子
アパートの共有プールに入った後、シャワールームで着替えて扉から出ようとしたところ。
突然、子供から
「まま~。かれん~~~ざあ~?」と耳慣れぬ問いが。
え?と3回聞き直して、なんとか聞き取れたのが
「かれん~~ざどあー?」
Can I open the door?
でした。
これが上の子のスクール以外での初めての英語。
「Of course!!」
と母なりに、英語で即レス。
本人もなんとなく笑顔で、母と妹のためにドアを開けてくれた。
スクールではあまり言葉を発しないと言われ続けて3か月。
リスニングはできているようで、先生の指示には従っているから問題ないよ、とも言ってもらっていたものの、初めての英語が口から出るまでに3か月。
思ったよりは長かった。
でも、ちゃんと頭の中にインプットを貯めていたようで、(親のよく目でみて)かなり適切なタイミングで適切な文章を選べていた気がする。
●2歳下の子
日本語自体もそこまで堪能ではなく、まだおぼつかないレベルだったこともあり、上の子のように英語の文章が口から出るということはなかった。
リスニングはしっかりできているようで、先生の指示には従っているよ、という言葉はもらっていた。ダンスが大好きとのこと。
日常生活の中でよく使う文、例えば
「Sit down here」や「What do you wanna do?」
などの簡単な問いにも、座ったり、日本語で答えるなど、意味を理解した上での反応をしていた。
レストランなどで、よく
「What’s your name?」とインドネシアの店員さんから聞かれると、自分の名前を即レスしていたので、理解はできていたのかなと思う。
ちなみに、4か月がたった頃に上の子と同じスクールに転園。
初日は母の足にしがみついて離れず、先生に20分ほどかけて引き剝がされていった。
にもかかわらず、2日目の朝は「ママ~バイバーイ」と颯爽と登園していく。
さすが0歳からの保育園児。
転園1週間後くらいに、担任の先生に様子を確認したところ、
「彼女はFast learnerだ!」とお褒めの言葉をいただく。
本人の性格もあり、抵抗なくひょいひょい真似をするので、覚えが早いのかも、と思う。
こういう無邪気さがないのが、大人英語の足かせなのかもしれないと、こっそり母は反省した。
6か月め
この頃から、同じスクールのお友達が少しずつ増え、スクールが終わった後に一緒に遊ぶことが増える。上の子はさすがに疑問に思うのか、
「ママ、なんで日本語を話したらだめなの?」と質問されることも。
正解はわからない。
でも答えないわけにはいかないと、必死で生み出したのが下の答え。
(世界地図をみながら)
「ここに日本があるでしょ?ここでは日本語を話す人が多いよね。
このあたりはアメリカ、オーストラリア。英語を話す人が多くて、中国はこのあたり。
ここはあなたたちが学校で習っているマンダリン(中国語の標準のものをそう表すそう)を使う人がたくさんいるの。
日本語を話せばもちろん日本人同士でコミュニケーションが取れるよね?
もし、英語を話したら、このあたり(アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパらへんを指さしながら)の人達全員とコミュニケーションが取れるよ。
地球上の人々と話ができたら、美味しいものを教えてもらえるかもしれないし、一緒に楽しく遊べるお友達が増えるし、特別な場所にも行けるかも!
そうなったら楽しいと思わない?(強制的にうんと言わせた感が少し。笑)
だから、”言葉”を使えるようになるのは大切なことなんだよ」
と、ゆっくり丁寧に伝えてみた。
2回ほどこのような会話になり、それ以降は、相手が英語なら英語、日本語なら日本語、と子供なりに場に応じて使い分けていた。

●4歳上の子
「Who wants to play with me?」という問いに
「Me!!!」と即返事ができるように。
誰かが英語で話しているときに”耳を傾ける(理解しようとする)”という姿勢をとれるように。
以前は、英語で話していてもちんぷんかんぷん、まるで自分のことではない感がすごかった
しかし、6か月めを過ぎたころから、言語の違いが気にならなくなった様子。
しかも、スクールのせいなのか、お友達のおかげなのか、積極的にグループに入っていくように。
~3歳ごろまでは、他の子が遊んでいても、じっとその場から動かず、遠くから眺めてるだけのタイプだったのに、お友達の輪の中に入り込むように。
年齢のせいかもしれないが、英語だけではない、異文化?の影響も少しあるのかも、と感じるこの頃。
●2歳下の子
6か月めを過ぎたあたりから
「I put this here」
「Then, here,here」
などと、一人で遊ぶ時も英語がちらほら聞こえるように。
1年め
●5歳上の子(ひとつ大きくなりました)
先生たちとの面談で何の問題もないよと伝えられる。ありがたい。
こちらが「Why?」と聞くとだいたい
「Because,~~」と、返事がはじまるように。
単語の中には、英語での言い方は知っているが、日本語は知らないというものも増える。
逆もまだ多いが。
例えば「Owl」は知っていても、「ふくろう」は知らない。
「ひまわり」はわかるけど「sunflower」はわからない、など。
ここで、2つの言語で同時に語彙を増やす、ことの難しさを著者は思い知る。
はじめてであった瞬間に、聞いた名前(音)をそのモノの名前とインプットされる。
同じモノであっても、「つくえ」なのか「table」なのかは出会うタイミングと、聞いた回数にもよるのかなと。
不思議なのが、英語でも日本語でもどちらでも言える単語も多いということ。
脳の中、どういう仕組みになっているのか。
とりあえず、子供の言葉が微妙に違和感を感じるときは、なんとなく訂正をいれてみることに。
「まま~ここwipeしてもいい?(床を拭いてもいいか?)」と問われたら、
「ここ拭いてもいい?もしくは Can I wipe here?とどちらかで言ってくれるとわかりやすいな~」
と返事をしてみる。
それを聞くと、上の子はその瞬間に使いたい言葉を使う。英語の時もあれば日本語の時もある、という印象。半々くらい。
●3歳下の子
クラスの中でも仲良しのお友達がたくさんでき、違和感なく溶け込んでいる様子。
上の子が同じクラスの中の日本人のお友達と時々日本語で会話しているのに対し、下の子はスクールではまったく日本語は使っていないとのこと。
我が子達のスクールではライティングにもかなり力を入れて教えてくれており、うまくできると★がもらえるのだが、クラスで一番たくさん★をもらってくることもしばしば。
上の子と比べて、強い。笑
吸収力の差なのか。
著者からみると、上の子は日本語ベースの中に英語も使える、というふうに育っている。
それに比べ、下の子は”ベース”がどちらなのか、たまによく分からなくなる。
もちろん日本語で話しかければ日本語が返ってくるが、なんの会話もない状態からふっと会話を始めるときは、英語が口から出ることも多い。
2人、”英語”に触れている時間はほぼ同じはずなのに、どうして差が生まれるのか。
とても面白い。
どちらが良い、悪い、とは全く思わないが、親としてはどう育っていくのかが楽しみで仕方ない。
―――――
長くなってしまったので、次の記事に続く。
