※2025年5月時点
ジャカルタの市内観光、どこに行く?
日本から、家族やお友達がジャカルタ市内に遊びに来る、という際、意外と困るのが観光先。
- モナス(オランダからの独立を記念して造られた塔)
- イスティクラルモスク(インドネシアで一番大きいモスク)
- ファタヒラ広場(taman Fatahhillah オランダ植民地時代の名残の残る広場)
- タマンミニ(taman mini Indonesia Indah 文化と自然を楽しめるテーマパーク)
- 繊維博物館(19世紀の邸宅を利用した博物館でバティックを中心に展示されている)
- パサールサンタ(地元の市場、コーヒーが有名)
- パサールマエスティック(衣料品を中心に扱う市場、服の仕立てもできる)
- タナアーバン(東南アジア最大の布の市場)
など。それぞれとても面白い場所だと思うが、今回おすすめしたいのはこちら。
アンティークが所狭しと並べられている スラバヤ通り(Surabaya street)

ジャカルタのメンテン(Menteng)地区にある通りで、道の片側にアンティークを扱うお店がこれでもか、というくらいずらりと並んでいる。1軒1軒はそれほど大きくなく、畳4畳半もないくらいの小さなお店が多い。
著者が訪問した日は、観光客はもちろん、地元のお客さんすらほとんど見当たらず。店員さんが店内でのんびりしているか、道端で商品の手入れを行っている様子が見られるのみ。
滞在時間は1時間~2時間程度(人による)くらいになると思う。
1軒ずつ扱うテーマがあるようで、お皿を中心に扱うお店、茶器、木彫りの置物、時計、おもちゃ、楽器、精密機器、ガラス製品など、それぞれに特徴があって何時間見ていても飽きない。
のんびりしているように見えた店員さん、我々がお店に入った瞬間、こちらに狙いを定めてくる。笑
一言目に「cari apa~?(何探しているの)」、二言目に「diskon diskon ya!(割引!割引できるよ)」と話しかけてきてくれる。が、基本観たいだけなので「lihat saja~terima kasih(見ているだけです。ありがとう)」と、申し訳なさそうにすると「OK, OK」と朗らかに見守ってくれる。
結局見るだけで、何も購入しなかったが、店員さんの態度が悪い、邪険に扱われる、ということはなかった。
全くインドネシア語がわからないと、購入する時は少し困るかもしれないが、購入しないのであれば、見るだけでもとても楽しい時間を過ごせる場所だと感じる。
こちらの通り、昔は頻繁に日本人客が訪れていたようで、店員さんの中には日本語で値段を教えてくれる人もおり、驚いた。
売られている商品はどんなもの?


前述の通り、所狭しと数々の商品が並べられている。大事な売り物なのに、地面に置いてあったり、ものすごい奥に置かれていて、手前の商品を何個もよけないと手が届かなかったり、インドネシアらしさを感じる。
アンティークなので、当たり前だが古くて綺麗ではないものが多い、と感じる。さらに管理の仕方も、お世辞にもしっかりしている、とは言いづらいので、それなりのモノがそれなりの値段で売られているという印象。逆に、古いもの好きは大興奮間違いなし、ともいえる。

お皿のお店。壁にびっしりとお皿が飾ってあり、西洋風のモノから、昔の中国、日本のお皿など、たくさんの皿、皿、皿。伊万里焼なども発見した。

かなり精巧な木彫りの置物のお店。
よくよく見るとものすごく細かい細工が施されている。小さいものから大きいものまで。昔日本のお屋敷に必ずと言っていいほどあった、”木彫りの熊”を思い出した。
コモドドラゴンの木彫りの置物や、本物のウミガメのはく製なども。

精密機器?のお店。
壁掛け時計はきちんと動いているものも多かった。カメラなどは使えるのかどうか全くわからないが、写真にそこまで興味がない筆者でも「うわぁ~!」とわくわくするくらい、古めかしいカメラなどが置いてある。

タイプライターやミシン、電話などもある。もしカフェなどを営む機会があったら、ここで購入していけば、ものすごく風情のある雰囲気が作れること間違いなし、という印象。
うっかりタイプライターを購入しそうになった。が、絶対に置き場に困る上に、使うことはないし(というよりさすがに使えない)、我が家の場合、おしゃれに飾ることもないため、断念。
ちなみにガラス製の地球儀は200.000Rpと始めに値段を言われたが、何度かやり取りをした結果、最終的に50.000Rpまで値段が下がった。四分の一。最初ぼったくり過ぎでは…?不信感を抱いてしまい、こちらも購入せず終わった。まだ、ジャカルタ生活は続くので思い出したら購入しに行こうと思う。
その他気になった商品

チョンラク(Congklak)またはダコン、と呼ばれるインドネシアの伝統的な遊びに使う道具。
この時、そもそもこの道具が何かということすら知らず、店員さんのインドネシア語を読解した結果がこちら。
・台を挟み、手前と向こう側に分かれて2人で遊ぶ
・一つの穴に入っている貝をすべて取って、次の穴から順番に時計回りに一つずつ貝を入れていく。
・小さな穴から貝がなくなったら終わり
以上。ごめんなさい。言葉を理解したというよりもはや店員さんの身振り手振りを読解した感じ。
今度、しっかり遊び方を調べたいと思いつつ…その場は終了。
興味を持ったら調べてみてください。

このお店のこのJackDanielのカンカン。ウイスキーを入れて持ち歩けるボトル。
中世ヨーロッパを題材にした映画、ファンタジーなどでよく見かけるやつ。
購入したかったが、このお店にだけたまたま店員さんがおらず。残念。
我が家のウイスキーコレクションの横に並べたかった。
おわりに
ついつい「これはなに?」と立ち止まって見てしまい、結局、朝からお昼にかけて2時間もこの通りで過ごしていたことに気づく。何度行っても新しい発見がありそうなので、また行きたい。
ジャカルタ市内で行く場所がなくなってきた方には、一度ぜひ足を運んでほしいと思う。
いつもの日常にほんの少しわくわく感が追加される、素敵な一日になるはず。