※2025年11月25日時点
ンゴッヒアン Ngoh Hiangとの出会い
Ngoh Hiang
この単語の読み方の正解がわからない。
日本語は”ん”から始まる単語が少ないと思う。
辞書をひいても、名詞は見つからず。
“んす”、”んばかり”が助動詞的な立ち位置にいる、との説明がさらっとあるくらい。
辞書の”ん”の項目、名詞がない。
初めて引いて初めて知った……
しりとりで、最後に”ん”がついたら次にくる名詞がない、だから負け。
というのは道理にかなったことだったのだと初めて納得。
小学生の頃、”ンジャメナ(アフリカにある国チャドの首都)”を勝ち誇ったようにいう子がいたのを覚えている…
日本にはなくとも、世界には”N”から始まる単語や地名は意外と多いよう。
インドネシア語も。
ものすごくよく使う単語にも存在する。
例えば、Ngak apa apa(ンガッアパアパ)
No worries(大丈夫だよ)の口語のように使うことが多い。
他にもニュアンスで意味は異なるが、挨拶でも良く使う。
他にも、Ngomong-ngomong(ンゴモンゴモ)
By the way (そういえば)という意味。
こちらは口語では、omong-omong(オモオモ)にしてしまうこともあるが。
この2つ、使用頻度が極端に高い
かくいう著者も、Nから始まる単語に違和感を感じなくなってきている今日この頃。
名前についてはこのくらいにしておき。
Ngoh Hiang との出会いはシンガポール
シンガポール旅行の途中で出会ったのがこの、ンゴッヒアン。

プラナカン料理といわれる、シンガポールやマレーシアに移住した中華系移民の中で発達した家庭料理のうちの代表の一つ。
ひき肉をベースとして細かく刻んだ具をまとめ、湯葉で包んで揚げた料理。
シンガポールで初めて食べ、感動した。
そのお店はこちらの記事に。
シンガポール旅行 価格帯別おすすめレストラン!上中下の中!大満足2選!
とても美味しかったのだが、インドネシアではあまり見かけたことはなかった。
もちろん日本でも過去に見た記憶はない。
ということで、美味しかったなーと記憶を美化して、しっかり仕舞い込んでいた著者。
先日、シンガポールにゆかりのある方のお家で、レシピ本を見せてもらう機会を得る。
なんとその本に、このンゴッヒアンが!
その方曰く、発音はこんな感じであってるっぽい。
さっそくレシピ本をコピーさせてもらい。
自宅で作ってみることに。
その本は友人が作った非売品とのことで、手に入らないが…
少しだけ日本人に作りやすいように、アレンジしたのが以下のレシピ。
興味がある方の参考になればとても嬉しい。
というかぜひ作ってみてほしい。美味しいから。
Ngoh Hiang の作り方 ジャカルタで作れるレシピ
コピーさせてもらったレシピは非売品のため、掲載できないが、作りやすい材料、分量にアレンジしたものを載せても良いと言ってもらったのでここに紹介する。
Ngoh Hiang 材料
- A
- 豚ひき肉 800g
- エビ 150g
- 玉ねぎ 50g
- ニンジン 80g
- 乾燥しいたけ(マッシュルームでも可) 150g
※乾燥しいたけの場合は水に戻してから使用する - ウォーターチェストナッツ”Water chestnuts”(シログワイ) 150g
※レンコンでも代用できる - B
- 卵 2個
- 片栗粉 大さじ2
- 五香粉”five spice powder” 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1.5
- ごま油 大さじ2
- 塩、コショウ、砂糖 少々
- C
- 揚げ湯葉”fried bean curd skin” 20×15cmにカットしたものを10枚
※大きさは好みで - 片栗粉 大さじ1
※水大さじ1と混ぜ合わせて湯葉をとめるためのノリにする - 油 鍋に合わせて適量
以下に挙げる材料が少し馴染みのないものかと思う。
著者のジャカルタでの調達過程を参考までに紹介する。
ウォーターチェストナッツ”Water chestnuts”(シログワイ)。
ご存知だろうか。
著者は知らなかった。
ウィキペディアのリンクを貼っておくので興味があれば。
生のものは手に入らないので、今回は缶詰を購入した。
グランドラッキー”Grand Lucky”という倉庫型の大きめスーパーで見つけることができた。
実質300gほど入っているので、今回は半分使い、残りの半分は冷凍した。
著者が日本に帰国してから作る場合は、レンコンを刻んで使おうと思っている。

中華料理の炒め物などに使われることが多いそう。
中華系の方にとっては珍しいものでも何でもないよう。
もう一つが、揚げ湯葉”fried bean curd skin”。
こちらもグランドラッキーで手に入れることができる。
ジャカルタなら、比較的どのスーパーでも売っている。
見た目はこのような感じ。

かなりの種類が売っているので好みの味を探してみるのも面白いと思う。
今回著者が使ったのはこちら。

最後に、知っている方は知っていると思うが、五香粉”five spice powder”について。
名前の通り、五つのスパイスが混ざった調味料。
具体的には八角(スターアニス)、肉桂(シナモン)、丁香(クローブ)、花椒(ホアジャオ)、小茴香(フェンネル)の5種類。
それぞれを別々に入れてももちろん良いが、楽なので五香粉が手に入る場合はこちらをおすすめする。
インドネシアでは、スーパーでも、Tokopediaでもたくさんの種類が購入できる。
Ngoh Hiang 作り方
作り方はかなりシンプル。
全ての材料を刻んで、調味料と一緒に混ぜ合わせて寝かせ、湯葉に包んで揚げるだけ。
きちんと書くと以下の流れ。
- Aの材料をそれぞれ5㎜角ほどの大きさに刻む。
ひき肉をそのまま使用しても良いし、ブロックのポークベリーを刻んでも良い。
ブロックを自分で刻む方が食感が良くなる。 - 刻んだAとBの調味料をボールに入れ、全て混ぜ合わせる。
手でしっかりとなじむまでこねる。 - ラップをかけ、冷蔵庫で30分寝かせる。
- 揚げ油を温める
- 湯葉に適量のせ、包む。
左右の端と、とじ終わりに片栗粉を溶いた水をつけて開かないようにする。 - 油で揚げる。完成。
※長時間揚げるのを避けたい場合は、15分ほど蒸した後、さっと揚げ油にくぐらせても良い。 - 粗熱が取れたら、2~3㎝ほどの大きさにカットする。

著者はフードプロセッサーに全てを託すことにした。
ただし、硬さの違うものは別々に刻んだ方が上手く大きさが揃うという、メーカーの指示通り、お肉はお肉、人参は人参、マッシュルームはマッシュルーム。という具合に別々にプロセッサーにかけた。
食感がとても大事だという意見に従い、食材の粒感をそろえることに全力を尽くしてみた。
面倒な方は全部まとめても、ものすごく大きな違いにはならないと思う。
著者は”家庭料理”は、”簡単に、いつも作れる”という点が重要だと思っている。
このNgoh Hiangも家庭料理なので、自分自身がやりやすいやり方で作って、美味しい、のが大切。
2回目以降は全部混ぜてフードプロセッサーになると思う。
湯葉で巻く作業は、思ったより簡単。
湯葉はライスペーパーなどと比べて扱いやすいと感じた。
くるくるっと巻けばすぐに完成する。
食べてみた感想は
こちらが完成したもの。

思った以上に湯葉がカリっと仕上がった。
肉汁も中からたっぷり出てきて、味もしっかりついており、美味しい。
人参やウォーターチェストナッツのカリッ、ゴロッとした食感が楽しい。
スパイスが嫌いじゃない方は、お好みで少し増やしても良いかも。
個人的には、先にカットしてあった方が食べやすいと感じるが、包むときにもっと小さいサイズにしたら、それはそれで熱々のものを美味しく食べられると思う。
結論として。
これは我が家の家庭料理の一品にできる。
工程がシンプルなわりには、最終的な見栄えがあり、ちょっとした友人とのご飯などでも提供できそう。揚げるのがちょっと手間なので、頻度は月1くらいかな、というイメージ。
また作りたい。
おわりに
ジャカルタで生活している中で、嬉しいなと感じるのが、新しい出会いが多いこと。
友人が作ってくれる、その国独自の料理。
インドネシア国内外を旅する中で出会った地方の料理。
ありがたいことに、ジャカルタは外国人が住んでいる割合がかなり多く、スーパーでいろいろな食材が手に入りやすい。
食材が手に入るのであれば、やっぱり自分で作ってみたい。
そう思えるのも、またとても嬉しいし、ありがたい環境だと感じる。
せっかく出会った美味しいもの、忘れる前に再現して、我が家の食卓を豊かにしていければいいな……とこっそり思っている。

ちなみに。今回使った”エビ”はグランドラッキーで売られている冷凍エビ。
1kgで約180.000Rp(約1800円)と値段もお手頃。茹でてあるためか、臭みもなく、とても使いやすいと感じた。


