※2026年7月時点
もうスーパーには戻れない……?
ジャカルタで美味しい豚肉や新鮮な魚が、なかなか手に入らない……
野菜を買ってみても、なんだか長持ちしない……
そんな”食材の質”に対する不満がある方に、ぜひご紹介したいのがこの市場。
もし料理をする機会が普段からたくさんある、美味しいモノを食べるのが大好き、見たことのない食材を見てみたい、一つでも当てはまるのでしたら、今週末にでも絶対に訪れてほしい場所。
それが、ジャカルタ北部の人気エリア、PIK(Pantai Indah Kapuk)にある”Pasar Modern PIK(フレッシュマーケット)”
単なる地元の市場とは、一線を画す魅力にあふれた市場といえる。
スーパーでは出会えない食材と熱気が広がる、料理好きのためのテーマパークといっても過言ではない。今回の記事では、著者が通わずにはいられない、PIKフレッシュマーケとの魅力と買い物を楽しくするコツをお届け!

魅力その1:圧巻の品揃え!豚肉も魚介も選び放題!

中華系住民が多く住むPIKエリアだからこそ、一般的なジャカルタのスーパーとは一線を画す品揃えがある。
肉エリアには、牛肉、鶏肉、豚肉とそれぞれ分かれていくつもの店舗が並んでおり、各種類、スライスから塊肉、様々な部位まで選び放題。厚さを指定して切ってもらうことはもちろん、作りたい料理を伝えるとそれに合わせてカットしてくれる。
牛タンなどの部位ももちろん購入できる。先日の訪問時(2026年7月)の価格は確か1本400.000ルピア(約4000円前後)だったが、量は余裕で1kgは超えていたと思う。
「牛タンは売っていますか?」と聞いた瞬間、「もちろんあるよ!」と、ざらざらのむき出しの舌がまるまる一本、どーーんっと秤に乗せられたのにはちょっとびっくりした。
著者には手に余ると思い、手を出せなかったが、次回焼肉をするときは挑戦しようと夫に内緒で心に決めている。
魚介類のエリアには、エビ、カニ、貝類、サーモンはもちろん、朝獲れたのであろう魚たちがずらり。
著者はよく現地産っぽい白身魚や、オーストラリア産のサーモンを買うが、なぜか日本語表記のシシャモなども売られていて、楽しい。
実は“本格中華”の食材・調味料・道具の宝庫!
肉や魚、野菜だけではなく、本格的な中華料理を作りたい人にとっても、材料の宝庫!
なぜなら、中華の香辛料・調味料が安く買えるから。
八角や花椒、日本では珍しい南杏仁、干し帆立、クコの実、ナツメ……
日本では手に入りにくい中国のローカル調味料や油などもずらりと並んでいる。
しかも、日本やスーパーで買うより断然安い。
花椒を20g程度の袋2つ、クコの実、干し唐辛子100gくらい、その他ちょこちょこ香辛料をまとめて購入しても、70.000ルピア(約700円前後)。購入した後はホクホクした気持ちになる。
手作りの生麺、皮類も大量に売られている。
もちもちの生麺や、餃子の皮、シュウマイの皮、種類や大きさも豊富で選ぶのが楽しい。
アヒル(Bebek)の卵入りの生麺、鶏の卵入りの生麺で色がかなり違っていて、初めて教えてもらったときは驚いた。アヒルの方がちょっと暗い色をしているのと値段が少しだけ高い。
お店の人は断然アヒルの卵入りがおすすめだと主張していたが、、、
食べ比べてみた結果。
著者の家族は4人が4人とも、鶏卵派。
食べ慣れているせいか、ほんのちょっと香る独特な香りのせいか、アヒルの卵入りには魅力をあまり感じなかった。

調理器具までこの市場内で揃えることができる。
大きな中華せいろ、網、食器類、専門的な調理器具までかなり幅広い品ぞろえ。
探せば見つかる。ただし、著者が探した時は、”IH対応の蒸し器”だけは見つからなかった。
魅力その2:スーパーより手頃&圧倒的な鮮度
市場、というだけあり、大量の食材が毎日飛ぶように売れていくため、商品の回転がとにかく早い。
そのため、野菜はシャキシャキ、果物はみずみずしい状態で売られていることが多い。
野菜はスーパーと違って、常温で置かれているが、毎日2時~3時頃には、市場内には人もモノも無くなりすっからかんになっている。その日その日で並べられ、売られているのは間違いない。
よく見ると、切り口が新しいものが多い。
鮮度が良い証拠。
そして嬉しいのが価格の手ごろさ。
日系・高級スーパーと比べるとかなりリーズナブルで、質の良いものをまとめ買いできるため、家計の強い味方になってくれる。
例えば、大根小ぶり2本、玉ねぎ(こちらも小ぶりだが)5個、ライム5個、マッシュルーム手のひら一杯、これだけ購入しても45.000ルピア(約450円前後)。
しかも50.000ルピア札を渡すと、なぜか7.000ルピアのお釣りをおまけで返してくれる。
著者の勝手な感覚だが、野菜や果物エリアの方々は、かなり良心的な気がする。
もちろん、あの手この手でおすすめ商品を紹介して、いらないか?と聞いてくる方が多いが、いらないと断るとすぐにやめてくれる。値段に関しては、吹っ掛けられたことがほぼない。
パサールマエスティック(ジャカルタ市内にある布市場)などではかなり高い値段を最初に提示されるので、それと比べても、とても買い物がしやすいと感じる。

こちらの写真は、店員さんが、ものすごく新鮮だから!美味しいから!と紹介してくれたマッシュルーム。帰宅後、いそいそと野菜炒めにしたら、子供に全部箸でつまんで持っていかれた。絶対にまた見つけたらこのマッシュルームは購入したい。
隠れた名品!実はコーヒー豆
著者は、パサールサンタにはもう長いこと足を運んでいない。ここ半年以上?
以前は、コーヒー豆、といえば“パサールサンタ”と言われるほど、ジャカルタ市内にあるPasar Santaという名前の市場にかなり頻繁にコーヒー豆を買いに行っていた。今もかなり有名なのは間違いない。
ただし、パサールサンタについて、以前から気になっていたのが、品質のバラツキ。
前に飲んだ銘柄が美味しかったから、また購入した際、次のバッチでは美味しくない、という経験を何度かしたため、あまり買いに行く気力がなくなってしまっていた。
そんな折に、こちらのPIKフレッシュマーケットでコーヒー豆屋さんを発見。
それが、写真の”MAJA COFFEE(マジャコーヒー)”さん。

ロブスタ種は20.000~40.000ルピア(約200~400円)前後。
アラビカ種は30.000~50.000ルピア(約300~500円)前後。
パサールサンタ市場の中のコーヒー豆屋さんと比べると少しだけ値段が上がるが、それでも安い。
日本の豆やジャカルタ市内のコーヒーショップで購入する場合と比べるとかなりの差。
少し若めのお兄さんがお店に立っていることが多く、おすすめをさらっと教えてくれたり、てきぱきと豆を挽いてくれたりと、気持ちよく買い物できる。
著者はペーパードリップでコーヒーを淹れることが多いので、”Bubuk Kasir(粗めの粉)”にしてとお願いする。お手頃な価格の豆だからこそ粗挽きでたっぷりと使ってコーヒーを淹れることができる贅沢。
これぞインドネシアの醍醐味だと思っている。
訪れる際の3つの注意点
正直に伝えます!
知っておくべき3つの注意点(デメリット)。
魅力たっぷりのマーケットですが、ローカル市場ならではのハードルが少しだけ。
入った瞬間の「臭い」には注意!
特に肉と魚がひしめき合う地下(半地下)エリアは、独特の匂いがダブルパンチで迫ってくる。
匂いに敏感な方はマスクの着用をおすすめする。
生肉がここぞとばかりに並べられているため、臭いは強烈。

品物によっては大雑把な陳列も
泥がついていたり乱雑に置かれていることもあるが、これはローカル市場のお約束。
もちろんハエなどの虫がいることも。
ただ、他のローカル市場に比べればPIKは圧倒的に清潔で綺麗に整備されているのでご安心を!
日本語・英語は通じにくい
基本的にコミュニケーションはインドネシア語か中国語。
”こんにちは”くらいは通じるが、ジャカルタ市内以上に日本語が通じにくい。
インドネシア語が話せると、買い物しやすい。
ただし、どんなにカタコトでも、おおらかに対応してくれるので安心感がある。
値段がわからなければ、向こうが電卓をたたいて見せてくれることもあるし、こちらが電卓をみせても対応してくれる。
こんなところもおすすめポイント
エアコン完備の休憩室あり!
地下の肉・魚エリアの真ん中の通路を端まで行くと、子供を遊ばせられるエリアがある。
なんとエアコン完備。
市場の中はエアコンはもちろんなく、汗だくになりながら買い物しなければならないが、この場所で休憩することができる。大きい遊び場ではないが、小さい子連れで買い物する際は、少しゆっくりできる貴重な場所だと思う。
テーブルもあるので、一休みに最適。

ご飯が食べられるお店もずらり!
車道に面した側には、中華っぽい料理が中心の路面店が立ち並ぶ。
市場の周りにはローカルの屋台がずらり。
Bakmi(バクミ―)や包子などなど。
「買い出しを済ませたあと、美味しい朝ごはんを食べて帰る」というのが地元民の週末の黄金ルーティンになっており、これが朝からの賑わいを生んでいる。
Bakmiを食べたい著者と夫。
肉まんを食べたい子供。
双方の願いを同時に叶えてくれるので週末はここについつい来てしまう。

買い物が10倍楽しくなるコツ
「言葉が通じないなら難しそう…」と著者も最初は思っていた。
しかし、市場のお店の人たちは、基本的にはとても穏やかな人たちばかり。
ただ、外国人がじっと商品を見つめていると、「中国語で話しかけられる」ことがよくある。
著者も何度も話しかけられた。何度も話しかけられているくせに、相手が何を言っていたのか全く覚えていない……がなんとなく、日本語でもインドネシア語でもないから中国語かなと思っている。
著者の場合、本当に良く聞き取れないことが多いので、インドネシア語で
”Apa?(アパ? なんですか?)”という感じで返事をする。
そうすると相手の緊張が解け、「あ、インドネシア語でいいんだ!」と相手の雰囲気がふっと和らぐ。
カタコトのインドネシア語にもかかわらず、店員さんはかなり快く接客をしてくれる気がする。
店員さんも「慣れない中国語で接客すべきか…外国人だしな…」と、二重の壁にちょっと緊張しているのかも。なんとなくの英語も通じる瞬間もあるが、ぜひインドネシア語を使うことをおすすめしたい。
数字や簡単な挨拶だけでももちろんOK。
「Selamat Pagi! スラマッ パギ(おはよう)」
「Berapa? ブラパ(ベラパ)(いくらですか?)」
著者の必殺技は(知っている人も多いかと思うが)
「Boleh kurang? ボレークーラン(安くしてくれますか?)」
買う量にももちろんよるが、ニコニコしながらお釣りをちょっと多めに返してくれたり、こっちも買うならおまけしとくよ!なんて感じの対応を受けることが多い。
カタコトでもいいからとにかくインドネシア語!
そこからの対応の暖かさは格別!
ぜひ数字だけでも覚えて、ローカルなコミュニケーションを楽しんでみてほしい。
おわりに 我が家の買い出しリストをチラ見せ
・質の良い「豚肉」と「中華系調味料・生麺」
・香りとコクが抜群の「コーヒー豆」
・都度使う「鮮度抜群の野菜・果物」
なんとなくではあるが、”日常の加工品や日用品は近くのスーパーで、鮮度が命の食材やこだわり品はPIKフレッシュマーケットで”という使い分けをするようになってから、日々の食の満足度が格段に上がった。
活気ある空気感と、店員さんとのちょっとした交流、そして最高の食材たち。週末の朝、少し早起きしてPIKのフレッシュマーケットへ探検に出かけてみてほしい。
おすすめの時間帯は8時~10時頃。
朝早すぎると活気があり過ぎてちょっと圧倒されてしまう。
業務用の買い出しに来ている方も多いので、邪魔にならないくらいのちょっと遅めの朝が著者としてはおすすめ。
そのまま早めのお昼ご飯を食べて帰れば、午後一杯別の用事も済ませることができる。
